原料販売事業
取扱い原料一覧
エクオール化粧品原料(S)-Equol
エクオールとエストロゲン
女性ホルモンのエストロゲンは、女性らしさを作るホルモンと言われています。
エストロゲンは、30代後半から徐々に減りはじめ、45~55 歳で急激に減少していきます。
そのエストロゲンに似た作用を持つと言われているのがエクオールです。
エクオールは、大豆イソフラボンに含まれるダイゼインが腸内細菌によって代謝されて生み
出される成分です。
ただ大豆製品を摂取しても日本人の約半分の方は、エクオールへ変換できないとも言われています。
エクオールに変換できない場合でも、サプリメント等で手軽に摂取が可能なので注目されています。
エクオール化粧品原料に期待できる効果
エクオール化粧品原料の用途
- 化粧水/乳液/クリーム/美容液/パック/シャンプー/リンス・トリートメント
グラフ
ヒアルロン酸産率に対するするエクオールの影響
エクオールを添加すると 線維芽細胞のヒアルロン酸産生率が増加した。
ヒアルロン酸産生率に対するエクオール・レチノールの影響(同濃度)
エクオール、レチノールを添加すると共に線維芽細胞のヒアルロン酸産生率が増加した。 同濃度でエクオールとレチノールの ヒアルロン酸産生率を比較した結果エクオールが上回った。
安全性試験
プラセンタとは
プラセンタとは英語でPlacentaと表記し胎盤を意味します。
プラセンタは、人体には欠かせないさまざまな物質を胎児に供給する重要な役割を担っています。
具体的にプラセンタにはどんな栄養が含まれているのでしょうか?
プラセンタは「栄養成分」と「成長因子」から成り立っています。
まず「栄養成分」とは、アミノ酸、ビタミン、糖質、脂質、ミネラル、酵素など体の形成と維持するためには必要不可欠な成分です。
また「成長因子」とは「別名:グロスファクター」とも呼ばれ、新陳代謝を促す働きがあり、高いエイジングケアを生むなど数多くの嬉しい効果があります。
人間以外の哺乳類にとっても胎盤は重要な一つで、産後の疲労回復のために、自分の胎盤を食べる習性があります。
人間はもちろん食べたりはしませんが、昔から漢方薬として利用したり医療にも使われており歴史ある著名人達も使ってきました。
成長因子(グロスファクター)とは
細胞の増殖や分化を促し新陳代謝を盛んにする働きがあります。
また成長因子(グロスファクター)とアンチエイジング(若返り)には密接な関係があると考えられており、母親から成長因子(グロスファクター)を受け継ぎ20代前半くらいまで成長しますが、それ以降、成長因子(グロスファクター)は減少し50代では20代の半分まで減少します。
代表的なグロスファクター(成長因子)
HGF | 肝細胞増殖因子 | 肝細胞の増殖促進 |
NGF | 神経細胞増殖因子 | 神経細胞の成長促進 |
EGF | 上皮細胞増殖因子 | 皮膚、肺、角膜の表皮細胞の増殖促進 |
FGF | 線維芽細胞増殖因子 | 線維芽細胞(コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンといった真皮の成分を作る細胞)の増殖促進 |
IGF | インスリン様成長因子 | 筋肉や骨の成長促進 |
プラセンタに含まれる代表的な栄養素
アミノ酸 | 体を構成するたんぱく質の元になる成分です。アミノ酸の種類には、必須アミノ酸と非必須アミノ酸があります。 |
活性ペプチド | たんぱく質の分解過程で生成されるアミノ酸物質です。アミノ酸がいくつか結合した物質がペプチドとなり、吸収力が優れています。 |
たんぱく質 | 体を作るうえで重要な栄養素です。体内で酵素の力でアミノ酸に分解され、体の必要な箇所に再結合されます。 |
脂質 | 脂質は体を作る細胞膜の構成成分で、重要な栄養素です。ある種のビタミンやホルモンも脂質が生成します。 |
脂肪酸 | 脂質の大部分を占めるのが脂肪酸です。一般に人体のエネルギー源となり、細胞や血管など私たちの体を支える栄養素です。 |
糖質 | 三大栄養素の中でもっともエネルギーとして利用しやすく、無酸素的にでもエネルギーを作り出せる即効性のある栄養素です。酸素と結合するとより多くのエネルギーを生み出します。 |
ムコ多糖体 | 細胞と細胞の間に詰まっているスポンジのような物質です。ムコ多糖体には、必要な水分が蓄えられていますが20代半ば位から減りはじめます。 |
ビタミン | ビタミンは炭水化物やたんぱく質などの働きをスムーズにする潤滑油の役目を持っています。ビタミン不足になると欠乏症上が起こります。代表的な欠乏症としては、脚気や夜盲症などです。 |
ミネラル | 体液量や酸・アルカリ度の調整、筋肉や神経のはたらきの調節にも欠かせません。ミネラルの必要量はごく微量ですが、生命維持には不可欠の栄養素です。 |
核酸(かくさん) | 塩基と糖、リン酸からなるヌクレオチドがリン酸エステル結合で連なった生体高分子です。DNAとRNAという遺伝子から構成されており、体作りに必要な成分です。 |
酵素 | 主に腸内で食べ物を消化・分解してくれる物質です。食べたものを消化吸収するばかりでなく、息をしたり、筋肉を動かしたりと、一切の生命活動に関与しています。 |
サイタイエキス
サイタイとは、臍帯、つまり「へその緒」のことです。
胎児と胎盤をつないでいる管で内部には太い臍静脈が1本と細い臍動脈が2本あり、胎児はこの血管を通して母体から栄養や酸素を含んだ血液を受け取り、それと同時に老廃物や二酸化炭素を含んだ血液を母体に戻しながら成長していきます。
臍帯は胎児にとって、命綱ともいうべき大切なものなのです。
臍帯は、医療分野、美容分野などさまざまな場面での活用されています。そのひとつが、臍帯のなかに含まれる『臍帯血』です。
臍帯血には、体内の細胞のもととなる「幹細胞」が豊富に含まれており、白血病や再生不良性貧血、先天性免疫不全症の治療に使用されています。
また、幹細胞の働きを利用し再生医療分野での応用も期待されているようです。
美容の面でも注目されるサイタイエキスは、化粧品等にも使われており、ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸、アミノ酸といった美容に欠かせない成分が豊富に含まれています。
らに年齢とともに遅れがちな「肌のターンオーバーをサポートする働き」が期待されていることからも、サイタイエキスは非常に高密な分子で、保水力にも優れているため、肌にハリと弾力をもたらすと考えられています。
その他にもサイタイエキスは、チロシナーゼの働きを抑制し、シミのもとになる黒色メラニンの合成を阻害するといわれています。
この重要な働きをする臍帯は、体積が胎盤(プラセンタ)の10分の1程度しかなく、プラセンタエキスよりも希少な成分といえます。
羊膜エキス
羊膜とは、妊娠した時にできる胎盤の一部で、赤ちゃんを包んでいる半透明の薄い膜のことです。
羊膜は細胞とコラーゲンやラミニンなどのタンパクからできていて、 血管を含まない半透明の薄い袋状の膜になっています。
現在、羊膜は移植の医療現場で使われており、拒絶反応が起こりにくく炎症反応を抑えて、傷の修復を助けるて伸縮性があることも特徴です。
このことからも医療現場で羊膜は、やけどを覆って皮膚を修復する治療や手術後の臓器の癒着防止に使われ、さらに1995年頃にアメリカで眼の治療に使われ始めました。
また、日本でも2014年に治療が難しい目の病気を対象に保険適用になり、世界でも注目されている成分の一つです。
今では、その他にも羊膜を乾燥させて保存しやすくすることにより、人工皮膚として様々な部位のやけどやけがの治療に使う研究も進められています。
また羊膜は、プラセンタに比べて各種サイトカインも多いことが研究によって明らかになっています。
羊膜エキスは、EGF、FGF、KGF、HGFといったサイトカイン(細胞増殖因子)をバランスよく含むほか、“若返り因子”として海外で注目されている「GDF-11」を豊富に含むことも特長です。
またコラーゲンやエラスチンなどの産生を促進し、皮膚の再生やエイジングケアが期待できることから医療分野でもその力が注目されており、アメリカ食品薬品局(FDA)の承認も経ている素材です。