【美容コラム|Vol.127】「便秘」に悩む前に、「便秘外来」を受診してみたら
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「何日も便が出ない」「排便の時に苦痛が伴う」などの症状がある便秘はツライですよね。
排便の回数は個人差が大きいと言われていますが、一般的に3日以上排便がない、もしくは1週間の排便回数が2回以下の場合を「便秘」と言います。
食事の改善や運動など、生活習慣を変えることで、解消される場合もありますが、症状が悪化すると、改善が見られない事もあります。
今回は、重度の便秘に悩む方に向けて、便秘外来についてご紹介いたします。

 

便秘の解消法とは

便秘は一人ひとり症状が異なり、解消方法も人によって変わってきます。
便秘の原因は環境の変化によるストレスや、便意の我慢、精神的なもの、日常的に使用している市販薬の副作用などさまざまでしょう。
重要なのは、便秘の原因をしっかり突き止め、深刻な病気が隠れていないかをきちんと調べることです。
従来、便秘の治療には消火器内科や肛門科、胃腸科などを受診することが一般的でしたが、最近では「便秘外来」が設けられるようになり、受診する方も増えています。
便秘の原因が複合的に作用している事も多いため、便秘で悩んだ場合には、便秘外来の専門医の治療を受ける事をおすすめします。
便秘外来では、便秘のタイプを診断し、各個人に合わせた治療を行っていきます。

 

便秘外来での診察内容

病院によって違いはありますが、便秘外来での診察手順は下記の通りです。

 

1.問診

まずは、自分の生活習慣や感じている症状などを医師に相談します。

 

2.触診・聴診

次に触診をして、おなかの張り具合を医師がチェックします。

 

3.検査

必要に応じて腸内にたまっているガスや便などを確認するための腹部エックス線検査また、血液検査などの各種検査を行います。

 

4.治療

医師が診察した後は、それぞれに合った治療が始まります。
症状によって内容が変わりますが、食事療法や運動療法などの生活習慣指導を行ったり、薬物療法を行ったり、適切な治療が行われていきます。

 

便秘外来での治療薬

状態によって薬が必要な場合は、その人に合った薬が処方されます。
薬は下剤の場合や漢方を処方される場合があります。

 

治療薬1 下剤

下剤は大きく二つに分けられると言われています。
腸に直接働きかけて刺激をし、腸の運動を活性化して排便を促す「刺激性下剤」と、腸を直接刺激せず、便を柔らかくして排便をスムーズにする「機械的下剤」です。
その他にも「座薬」や「かん腸」などがあります。
生活習慣の見直しを考えながら、作用のやさしい穏やかなものを少量から用い、症状によって下剤を組み合わせて処方します。
しかし、下剤を継続的に使用することによって効果が薄れてくる可能性もありますので、規則正しい排便習慣をつけるための、生活習慣の見直しがもっとも大切です。

 

治療薬2 漢方

西洋医学とは違ったアプローチですが、東洋医学の「漢方薬」で治療するのも一つの方法です。
東洋医学は人間が本来持っている自然治癒力を高めて、心身の状態を整えていくことを基本にしています。
「便秘」には、シミや吹き出物などの肌トラブル、不眠やイライラといった精神症状、口臭や肩こりなど、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。
漢方薬の治療では、便秘を解消するだけではなく、こうした症状も含めて改善することが期待できます。
代表的な漢方として「大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)」が用いられていますが、便秘外来では各体質に合わせた漢方薬を処方してくれます。

 

一人ひとりの症状に合わせた、適切な治療を行ってくれる「便秘外来」。
「便秘」を解消するために、食生活を改善したり運動をしたり、自分なりにいろいろ試したけれど効果がでない、という方は一度「便秘外来」を受診して、適切な治療薬を処方してもらうのはいかがでしょうか。
また、便秘の治療を開始してすぐに解消する人もいれば、なかなか改善されない場合もあります。
個人差がありますので、ある程度長く継続して続けてみましょう。
自分の便秘の原因を知り、自身に合った治療によって、より快適な毎日を送りましょう。