【美容コラム|Vol.118】「生理がこない」に気をつけて。30代で広がる「早期閉経」
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20代で0.1%、30代で1%の割合で閉経を迎えることがあるのをご存じでしょうか?100人に1人と考えると、決して低い割合ではないと思います。(*1)
これは「早期閉経」といわれる症状で、女性なら誰しも起こり得る可能性がある症状です。早期閉経はなぜ起きるのか、そうならないための自衛策はあるのか。今回は、早期閉経の兆候や原因、治療法についてご説明します。
*1  日本産科婦人科学会 日産婦誌54巻9号「早発閉経の病態と取り扱い」

 

「早期閉経」とは?

20代・30代と肉体年齢は若くても、卵巣年齢が実年齢以上に衰えてしまい、卵巣機能が閉経年齢に達してしまっている状態のことや、40歳未満で閉経することを「早期閉経」といいます。
徐々に生理の間隔が延び、回数が少なくなり、やがて全く来なくなるため、生理不順や無月経と間違いやすいのが特徴です。
放置すると症状が進んでしまい、治療ができなくなるリスクがあります。

 

早期閉経の原因を知ろう

早期閉経の原因1 生理不順

生理の周期が乱れ、生理不順が度々あるという人は、注意が必要かもしれません。卵巣機能のどこかに異常がある場合があり、早期閉経につながりやすい傾向があります。
また、生理不順の状態を放っておくことで、気づかない間に早期閉経を迎えてしまうこともあります。

早期閉経の原因2 喫煙や過度なダイエット

喫煙をしている人、または過度なダイエットで栄養バランスが崩れている人は、ホルモンバランスが乱れやすい状態にあります。
特に過度なダイエットは、卵巣の機能に直結して影響するため、排卵機能を止めてしまう危険性もあるのです。

早期閉経の原因3 婦人系の手術

卵巣腫瘍(特にチョコレート脳腫)の手術後、または、がん治療の後に早期閉経を招くことがあります。
チョコレート脳腫という病気は、女性ホルモンが関与しており、初経がはじまってから閉経するまで幅広い年代の女性に起こり得ます。

早期閉経の原因4 自己免疫異常

卵巣に限りませんが、体内の組織を攻撃してしまう異常な抗体をカラダが作り出してしまうことがあります。
例えば、甲状腺炎、白斑や重症筋無力症などがあります。

 

カラダの変化による兆候と予防策

自然な排卵を妨げてしまわないようにホルモンバランスを整え、保つことが大切です。
また、カラダの変化を察知して早めに対処することも、予防につながります。

予防策1 生活習慣を見直す

ホルモンバランスを適切に整えるためには、規則正しい生活を送ることが大切です。
ストレスや疲労は早期閉経に関係すると言われています。特に睡眠不足は、影響が大きいようです。
ポイントは以下3つあります。

  1. バランスの良い食事
  2. 適度な運動
  3. 質の良い睡眠

他にも喫煙している人は、タバコに含まれる毒性物質が卵巣の排卵機能と女性ホルモンの分泌に影響を及ぼす可能性も考えられるため、禁煙することをおすすめします。

予防策2 ダイエットをするなら長いスパンで健康的に

ダイエットをする場合には、長期的に体重を落とすことを心がけ、負担がかからないようにしましょう。
過度な食事制限や頑張りすぎはカラダに悪影響を及ぼします。
しかしながら、適度な運動は血液循環をよくし、カラダの調子を整える効果もあるので、自分のペースにあった運動を習慣化しましょう。

予防策3 生理周期を知る

生理が定期的に来ているのかいないのか、自分の生理は何日周期なのかをきちんと記録し、把握しておきましょう。
基礎体温を記録するなど、自分のカラダを知っておくことで、早期閉経の兆候に気づくことができます。

予防策4 無月経を放置しない

生理がこない状態を放置しておくと、休んでいる状態の卵巣機能がそのまま止まってしまう場合もあります。
無月経の原因は、卵巣機能の働きが休んでいる状態なのか、停止しているのかが大きな違いですので、放置せず原因を知ることからはじめましょう。

 

早めの対処が健やかな未来をつくる

早期閉経は、妊娠を望んでいる女性にとっては、大きな不安点です。
早めの発見が重要となりますので、3ヶ月以上生理が来ない、月経はきたが量が少なくすぐ終わってしまった、など気がかりな点がある場合は産婦人科医に相談することをおすすめします。

早期閉経になる前に対処をすることで、通常の生理周期に戻す治療方法や、改善策などのアドバイスにより、自然妊娠が可能となることもあります。
自身のカラダの状態を正しく把握して、早めに対処をしていくことが何より大切といえます。
未来の自分のためにも、自身の状態の変化に目を向けて、健康なカラダ作りを意識していきましょう。